能見台で小児予防歯科|500ppmフッ素歯みがき剤の使い方

投稿日:2025年6月6日

カテゴリ:予防歯科 小児歯科 歯科衛生士ブログ

フッ素入り歯磨剤チェックアップ

こんにちは。
横浜市金沢区・能見台のムラタ歯科医院です。

お子さんの歯みがき剤を選ぶ時、「フッ素濃度を気にしたことがありますか?」

「フッ素配合の歯みがき剤」は虫歯予防の基本中の基本です。最近では1000ppm〜1500ppmといった高い濃度の製品が主流になっていますが、市販では500ppmと表記された商品も目にしますよね。
当院でも、500ppmのチェックアップジェル(バナナ味)もご用意しています。

Q:「今使っているフッ素の濃度、もう低すぎなの?」

A:いいえ、ご安心ください!500ppmの歯みがき剤も使い方次第でしっかり効果が期待できます。

500ppm歯みがき剤が活躍するシーン

最新の推奨基準から見ると500ppmは低濃度ですが、以下のようなケースでは特に活躍してくれます。

  • 1〜2歳のうがいが難しい時期
    飲み込みリスクがあっても安心して使える濃度です。
  • フッ素ケアを初めて始めるご家庭
    低濃度からスタートすることで抵抗感を減らせます。
  • 保育園・幼稚園など集団ケアの現場
    安全性を優先する環境では500ppmが推奨されます。

効果的な使い方でフッ素の力を最大限に!

「濃度が低いなら、たくさん使えばいいんじゃない?」そう思われるかもしれませんが、フッ素の効果は「濃度 × 歯にフッ素が触れている時間」で決まります。量を増やしても、濃度なりの効果しか得られません。 大切なのは、フッ素が歯にしっかり留まるように「使い方」を工夫することです!

✅ 正しい使用方法

  • 使うタイミングは「夜、寝る前」がベスト!
    夜は唾液の量が減るため、フッ素が歯の表面に長く留まりやすくなります。1日1回でも、就寝前に行うのが効果的です。
  • 使う量は年齢に応じた「ごく少量」でOK
    たくさんつけすぎても効果は変わりません。年齢に合わせた適切な量(詳しくは下記の表をご覧ください)を使いましょう。
  • 歯みがき後は「うがいをせずに、軽く吐き出すだけ」に!
    これが一番のポイントです。フッ素を歯に残すために、歯みがき剤を口から軽く吐き出すだけにしてください。もしうがいをする場合でも、ごく少量の水でサッと1回だけにするのがおすすめです。
  • 必要に応じて歯科での補助ケアも
    ご家庭でのケアに加えて、歯科医院でのフッ素塗布や、高濃度フッ素ジェルの併用も、虫歯予防効果を高める良い方法です。

年齢別・推奨される使用量と濃度

年齢の目安 使用量の目安 推奨されるフッ素濃度
歯の萌出〜2歳 米粒程度(約1〜2mm) 900〜1000ppm
3〜5歳 グリーンピース程度(約5mm) 900〜1000ppm
6歳以上 歯ブラシ全体(約1.5〜2cm) 1400〜1500ppm

※出典:日本小児歯科学会「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について(2023年)」
https://www.jspd.or.jp/recommendation/article22/

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歯科衛生士より

フッ素入り歯みがき剤は「濃いほど良い」と思われることもありますが、実際にはお子さまの年齢や成長段階に合った使い方がとても大切です。

ムラタ歯科医院では、ご家庭でも安心して取り組めるように、使用量・タイミング・うがいの仕方などを一人ひとりに合わせて丁寧にご案内しています。

「うちの子にはどれが合う?」「ちゃんと使えてるかな?」
そんな時はどうぞお気軽にご相談ください。


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